こはるの由来
お久しぶりの更新となりました。
12月に入り寒さも本格的になってきますが、今日は日差しが暖かく”小春日和”となっています。
”小春日和”はこはるクリニックの名前の由来です。
クリニックの雰囲気や方向性と合う名前を付けようとして考えました。
患者さん、介護するご家族、介護・医療を担当するスタッフのみんなにとって”小春日和”の暖かい日を迎えることがこはるクリニックの目標です。
腹部超音波検査
在宅でできる検査に超音波検査があります。
当院にもGEヘルスケア社の持ち運びができるポケットエコーがあり重宝しています。
超音波とは人の耳では聞こえない高い音のことです。音の反射を利用して体内の画像を描出します。
超音波検査はその手軽さと体への負担の少なさから現代の聴診器にたとえられますが、むかしは胸水貯留の程度を打診(背中をトントン叩いた時の音)で判断していたので、現代の打診とも言えます。
超音波検査が得意なのは音波がうまく臓器や組織で反射される血管、心臓、腹部臓器、筋肉などです。苦手なものは空気が満たされているた肺や骨に囲まれている脳などです。膵臓は胃の裏にあるため見えにくいことがあります。
お腹が張ったとき、原因として腹水、腸閉塞、便秘、尿閉などが考えられます。区別するために触診や聴診、打診(お腹をトントンたたく)の音で判断することがありますが、超音波検査で見れば画像ではっきりわかります。
いつでも超音波の機械があるわけではなく、すぐに負担なくできる聴診や打診は今も重要な診察方法ですが、重要な診断や体に負担のかかる処置(腹水や胸水を抜く等)を行う場合は超音波検査で確認を取ることが大切です。
地域医療への感謝
在宅医療を始めてから、地域の病院や診療所、薬局、訪問看護ステーション、介護事業所、業者さんと連携して、患者さんのケアを行っています。それぞれの専門性や役割を尊重し、情報交換や相談をしながら、患者さんのニーズに応えることができるように努めています。今まで地域で頑張ってこられた先輩方がいるからこそ、当院も活動ができていると実感しています。地域医療に関わる皆さんには、心から感謝しています。
- 在宅医療では、患者さんの体調が急に変化したり、入院が必要になったりすることもあります。そのときには、地域の救急医療や入院医療を提供してくれる病院にお世話になります。在宅医療から入院医療への移行は、患者さんや家族にとっても大きな負担になります。そのときには、地域の病院のスタッフが親切に対応してくれたり、在宅医療で得た情報を引き継いでくれたりすることで、スムーズな移行ができるように助けてくれます。
- 在宅医療では、患者さんや家族と長期的な関係を築くことが多くあります。その中で、患者さんや家族の思いや希望を聞いたり、一緒に考えたりすることがあります。そのときには、一緒に担当する訪問看護師さんやケアマネージャーさん、地域の精神保健福祉センターの方々がサポートしてくれます。患者さんや家族の精神的なケアや生活支援は、在宅医療においても重要な要素です。そのためには、地域の精神保健福祉サービスや介護サービスと連携することが必要です。
書いていくときりがありませんが、自分も地域医療に貢献できるようにがんばります。
話を聞ける主治医でありたい
こんにちは「こはるクリニック」の徳久です。
自分は訪問診療が好きで病院に勤めていた時から在宅医療のクリニックでアルバイトをしていました。
在宅医は、病院や診療所とは異なる多くの課題や魅力があります。患者さんの自宅や施設で医療を行うことで、患者さんの生活や家族との関係をよりよく理解し、深く関わることができます。
在宅医としてできる診察や検査を行うのはもちろんのこと、患者さんや家族の話をよく聞きたいと思います。
だれでも、自分たちの希望や不安などを伝えたいと思っても上手く言葉にできなかったり、困難が大きいとうまく状況を整理できなくなったりします。
そんなときもたくさんの患者さんを診察してきた経験や医学的な側面をふまえて、遠慮なく質問や相談ができるようにしたり、状況を整理しやすくしたり、今後について一緒に考えられる主治医でありたいと思います。
よろしくお願いいたします。
初めまして 在宅医療を行っている「こはるクリニック」 院長 徳久です。
このブログでは、在宅医療に関する情報や経験をシェアしていきたいと思います。
在宅医療とは、患者さんが自宅で医師や看護師などの専門家の訪問を受けながら治療やケアを受けることです。
在宅医療には、様々なメリットがあります。例えば、
- 自宅で快適に過ごせる
- 家族やペットと一緒にいられる
- 通院や入院の負担が減る
- 自分のペースで生活できる
- などなど
メリットばかりでなく、在宅医療にもデメリットや課題があります。例えば、
- 専門的な設備や機器が必要な場合がある → 必要な場合は専門機関をご紹介します
- 緊急時の対応が難しい場合がある → 在宅医療を受けている方は24時間365日対応いたしますが、入院希望の場合は紹介状を作成します。
- 介護や家事の負担が増える場合がある → ケアマネージャーさんやヘルパーさん、訪問看護師さん、ソーシャルワーカーさんと一緒に解決策を考えます
- などなど
在宅医療はメリットとデメリットをよく理解して、患者さんと家族と医療チームとの協力が必要です。このブログでは、そんな在宅医療の現場からの情報やエピソードをお伝したいと思います。どうぞよろしくお願いします。🙇♂️